ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 感想
— もっと遊びな菜 (@happou31) August 6, 2019
— もっと遊びな菜 (@happou31) August 6, 2019
※ネタバレするからな、ちゃんと映画本編見てから読めよ
”原作ブレイク” 、"どんでん返し" は必ずしも悪ではないが…
初めてまともにプレイしてクリアしたドラクエがⅤで、半年ぐらい前に劇場で予告編を見たときから楽しみにしていた勢です。まあ要するに僕は「ドラクエⅤに思い入れがある」ってやつです。
僕はこの映画には「純粋な映像化」もしくは「監督独自の解釈を加えたストーリー」を期待していました。なので、純粋に原作をなぞっていたかどうかはあまり重視しません。それどころか、オリジナル展開があれば「こういう解釈もあったのか!」と納得する程度の見識はあるつもりです。
映画が始まってからの多少ダイジェスト気味な構成についても「まあ、原作があの長さなんだから節々が端折られるのは仕方がない」と思いながら見ていました。
それでも各節の緩急は十分付いていたと思います。特にルドマン家を訪ねてから結婚するまでの部分に関しては評価に値する内容だったと思いますし、ゲームでは単なる2択でしかなかった部分を「実はフローラがビアンカと結婚することを促していた」という展開の仕方には感動しました。 かつてのプレイヤーであった視聴者が、仮に映画とは違う選択を採っていたとしても納得の行く出来であったと思います。
つまり、僕はいい意味での「原作ブレイク」や「どんでん返し」を期待していたわけです。
ここまでの展開でチケット代の元は取ったと思いました。ラストのあのシーンまでは。
この映画が「ドラゴンクエスト」である必要は?
そんなわけで、映像の8割ぐらいは普通に「よかった」だけになぜラストでああなってしまったのかが残念で仕方がない。
ここまでは普通に良かったのだから、このあとどう転んでもクソになる要素がないと僕は思っていた、思っていたが、まさか大地がすっぽ抜けるような事態になるとは思わなかった。
いや実際に映画では大地は虚像だったんだけども。そういうことではなくて。
監督が原作に対して愛があるかどうかというのもこの際は関係がない。
なぜ「ドラゴンクエスト」の冠を付ける必要があったのか、その一点が疑問でずーっともやもやしている。
だって「実はこの世界はVRで主人公はただのプレイヤーでした」ってやるなら別にドラクエである必要が皆無じゃないか、そこが僕はとても悔しい。 好きなゲームが映像化するっていうだけでもそう何度もあることではないのに、ましてやかつて自分が夢中になって感動した作品がこんなことになってしまってただただ悲しくて仕方がない。
もし同様に原作の映像化があるとしたら、同じような展開にならないことを切に願わざるを得ない。(こんなの滅多に無いと信じたいけどね!!!)
ちなみに…
大日本帝国という「悲劇」や「無力感」がとても良く伝わってくるよい映画だったと僕は思う。
こっちはぜひ見て欲しい。
特に「永遠の0」が好きな人は好きになれると思う。