熱い(物理的な意味で)
今回はかなり苦戦した
本当はただの自作PC自慢日記にしようかなと思ってたんですが、今回の自作はかなりCPUの発熱周りに悩まされまして…。
グリスを塗り直したり、CPUクーラーのファンを交換したり、果てはPCケースを入れ替える事態にまで発展したので、なんでそんな事になったのかを残しておこうと思います。
まずはいつもの3行で分かるコーナー行ってみます。
- CPUを TDP 84W の Core i5 4690 から TDP 105W の Ryzen 2700X に変えたら発熱がやばくなった(アイドル時で70度付近、最高で94度、グリス塗り直し後でも84度まで上がる)
- どうやらPCケースのエアフローが悪いらしいというのが検証の結果分かった。
- PCケースを変えたらアイドル時35度前後、最高82度まで下がった。
以下はただの日記になりますがお付き合いください。
動機
そろそろ4年選手になるHaswell世代のCorei5では厳しくなってきたなーと思ったので、新しくパソコンを組むことにしました。
NVMeのSSDでメインPCを組んでみたかったのと、ハイスペックマシンというものに憧れがあったので思い切ってパーツを買ってしまった次第です。
構成
- CPU
- Ryzen 2700X
- メモリ
- Crusial 16GBx2 (32GB)
- CPUクーラー
- Scythe 超天
- マザーボード
- MSI B450 TOMAHAWK
- 電源
- Antec NE750G (750W 80+Gold認証)
- ストレージ
- ケース
- (Shakoonの型番不明なやつ) → Fractal Design Define R5
- ※ケースについては一悶着あったので後述します
当日の様子
ア!!! pic.twitter.com/KZ8rYxXTOJ
— 2019菜 (@happou31) 2018年10月3日
合計で115,657円 + 12,938円と、なかなかの良コスパで揃いました。
今回のパーツ購入で印象に残ったのが、CPUとメモリが同じ値段だったということです。心底ビビりました…。
なお、以下のパーツは前のPCから使い回しました。
- BDドライブ
- Pioneerのなんか適当なやつ
- グラフィックボード
- 玄人志向 GTX1070 Founders Edition
組み立て
今回で自作は2回目かつ、前回と違ってAMDのCPUなので、クーラーが取り付け方法がプッシュピンではなくフックだったり、付属クーラーには付いているグリスを自分でCPUに塗ったりという作業が初めてだったということもあり、かなり苦戦しつつもなんとか3時間ほどでOSインストールまで漕ぎ着けることが出来ました。
これが自作の一番楽しいところでもあるのですが、気張りすぎて次の日筋肉痛になりました…。 歳かな...
しばし楽しい時間を過ごす
おパソコン組み上がりました pic.twitter.com/ZkY6jod1GZ
— 2019菜 (@happou31) 2018年10月3日
あ^~ pic.twitter.com/2Ytxs4Knbh
— 2019菜 (@happou31) 2018年10月3日
↑これを見るためにRyzenを買った節がある
960evoのベンチ結果 pic.twitter.com/QGSNUHtPpS
— 2019菜 (@happou31) 2018年10月5日
CPU温度が気になる
その後色々遊んでたのですが、MHW, Terrariaなどと言ったゲームをプレイしているだけでCPU温度が70度を突破してしまうことが判明しました。
特にCINEBENCH時に一気に84度まで張り付いてしまうのがとても気になりました。気持ち的には徐々に上がっていって欲しいのですが…。
温度だけ見れば問題なさそうですが、MHWはRyzen7クラスのCPUだと20%前後、Terrariaに至っては10%も行かない程度しか使わないので、使用率に対しての温度が高いなぁという印象でした。
(今思うとゲーム用にCPUクロックにブーストが掛かっていたのが温度が上がっていた原因という可能性もありますが…。)
特に、Youtube Liveで配信しながらMHWをプレイしてみたところ、なんと温度が94度まで上がってしまうという事態に。
さすがにこれは何かがおかしいぞ、ということで各パーツの見直しをすることにしました。
CPUグリスの塗り直し
真っ先に疑ったのがCPUグリスです。繰り返しになりますが、今回CPUグリスを塗るという作業が初めてだったので適量の感覚が分からず、もしかしたらグリスの量が少なかったのかということを最初に考えました。
結果としてこの予想は当たっており、よく言われる「グリスはCPUの真ん中に米粒大」の「米粒大」を自分は 生米の米粒 だと思っていたことが判明しました。まさかふっくら炊いたあとのお米だったとは…。
流石にこのときは笑ってしまいましたが、改めて「米粒大」の量を塗り直したところ、使用率100%時のCPU温度については84度まで改善しました。
しかし、これでもアイドル時の温度はあまり変わらず、ということで、次はCPUクーラーそのものの性能を疑いました。
CPUクーラーのファンの付け替え
秋葉のTSUKUMOexに行って店員さんに相談してみたところ、温度そのものはパーツにとっては特に問題がないので、それでもどうしても気になるなら…ということで、CPUクーラーのファンをより回転数の多いものに交換してみることにしました。
パーツに問題はなくとも僕は気になる。
買ったのはCorsairのML120Pro。
しかし、結論から言うとこれは効果がありませんでした。
むしろ、ファンの回転数が上がったので騒音が増えただけという悲しい結果に終わってしまいました。
(後日、ファンの回転数についてはUEFIのファンコントローラーでなんとかできるみたいなのが分かりました。なので、また検証してみようと思います)
というわけで、CPUクーラーの性能はあまり関係ないことが分かりました。
しかし、これで分かったことがあります。それは ケースそのもののエアフローが悪いのではないか ということです。
PCケースの交換
これで改善しなかったらRyzen2700Xを身内に売ろう… などと弱気になりながら藁をも掴む想いで、身内間で評判のよかった Define R5 を購入。
こいつは定価で1万5000円(自分はセールで1万2000円で買いました)する、値段はそこそこのミドルタワーケースですが、ケースファンが合計9個取り付けられたり、ファンコントローラーが内蔵されていたり、吸気部に取外し可能なフィルターが付いていて掃除が簡単だったりなど、かなり至れり尽くせりなコスパ最強なケースらしいです。(身内談)
気になるエアフローについても、ミドルタワーにしては大きめかつ、好きなだけファンが取り付けられるので問題なさそう、ということでほとんど即決しました。
「このケースを買うなら前面の吸気ファンが一個しかないので追加で買うといいよ」とのことだったので、僕は14cmのファンを 2つ 買いました。
ケースの上面にも取り付けられるらしかったので、そこにも取り付けるためです。
だってエアフローが気になるし…。
問題だったのは組み込み作業です。ほぼ組み直しになりました。
クッソ疲れた…。
特に、元のケースからストレージ類の配線の構成を変えずに組み替えるために相当気を使いました。とは言ってもシールを貼ってメモしておいただけですが。
さて、気になる温度ですが、これが嬉しいことに確かな効果がありました。
交換後のCPU温度はアイドル時には35度前後、高負荷時でも70度以下、CINEBENCHを走らせても最高で82度と、かなり温度が下がってくれるようになりました。
特に、CINEBENCHを走らせているときでも、いきなり張り付くことなく徐々に温度が上がるようになったというのが嬉しい点でした。
最後に
少し遠回りをしてしまいましたが、CPU温度を下げるためにエアフロー改善にケースを交換するというのは 効果がある ということを結果的に証明することが出来ました。
反省点は、PCを変えるときはケースも考えましょうというところですね…。また一つ賢くなりました。
CoreTempを起動していないと気になって仕方がなかったのが、今では気にせず快適な新PCライフを楽しめています。
特にコンパイルが早くなったのが嬉しいところですね、体感で以前の半分以下になった気がします。
手を尽くしたけどCPU温度が下がらない…。という人は、一度ケースを疑ってみると良いかもしれません。
特に、ミドルCPUからハイエンドCPUに乗り換えたのにケースはそのまま、という人は要注意です。
あとから気がついたんですが、Ryzenは当然ながらIntel-VTに非対応なのでAndroid開発が若干面倒なんですよね…。まああんまりAndroid開発はやらないので気にしてないのですが…惜しいところです。開発者の方々には対応を頑張ってほしい…。
追記
その後試行錯誤するのが面倒になったのでクーラーをNoctuaのNH-D15に交換して事なきを得ました。
高いパーツは正義!!!!!!!