我が名はなんとか菜である!

主に技術系の記事を書きますが、ポエムも混入します。

駆け出しエンジニアは何をすべきで、何をすべきでないか

というタイトルですが、日記です。

今日は東京染井温泉SAKURAで書いています。あれ?前回も銭湯だったような…まあいいか。

最近駆け出すエンジニアが多いらしい[要出典]

ソフトウェアエンジニア以外に適性がないのを自覚して仕方なくエンジニアになった自分としては、敢えてエンジニアを目指そうという人がある意味羨ましいのだが、動機がどうであれITに興味を持ってそれを活かそうとするのは悪くないと思う。

まあ、 ITエンジニアは稼げるから目指してるという人間はその辺の胡散臭いコンサルやスクール講師が吹聴しているだけ と僕は思っているのでそれはいいとして、(同じようなことで今どき「同人活動は稼げる!」を真に受ける人はいませんよね?)
とりあえず駆け出したエンジニアはいきなりプログラミングを始めてアプリを組んだりするのではなくて、IT的な感覚を身に着けることから始めてもよいのではと思う。

なんでもいいのだけど、抽象的に表現するなら「デジタル的な自分の資産をパソコン上に作り上げる」ということをすると、一気に目的が明確になって自然と身に着くのではないだろうか。

どういうことかというと、例えば、いにしえのインターネットの民はお気に入りの画像を見つけてはパソコン上に保存するというしぐさを当たり前にやっていた。(本当に?)

画像を保存するためには(当時としては)それなりに大きいサイズのストレージが必要だったため、いそいそとストレージを買い足してパソコンのケースを開けてHDDを取り付けたり、画像を圧縮して容量を削減してなんとか節約したり、まあ今ならGooglePhotosとかiCloudとかが勝手にやってくれるようなことを自分でやっていたわけである。

その過程で、容量に対する感覚だったりファイルを上手いこと管理しやすいように保存するやり方だったりというのを自然と身に着けて行ったりした。なので、特にエンジニアでもないような人でも、長くインターネットを使っている人は「パソコンを活かして何かに使う」ということが自然にできたりする人は多い。(ちなみに画像云々は僕の話ではない)

・・・ここまで書いてただのインターネット老人語りになってしまったことに気が付いたのでちょっと例えが悪かった気はするけど、まあ要するに「自分が必要だと思っていないことは身に着かない」ということだ。

僕の実体験の話をするなら、ITに興味を持ち始めた当時小学生だった僕はDSでWi-Fiコネクションを使うために自分で無線LANルーターに関する知識をネットで調べて、その過程で「IPアドレスとは?」「MACアドレスとは?」みたいな単語から、インターネットがどういう仕組みでつながってるのかを好奇心で調べていた記憶がある。
中学生や高校生のときは、東方非想天則というゲームでネット対戦をするために、ポート開放のやり方を調べて設定をルーターに施していたりしていた。(P2Pで直接IPアドレスを指定して相手に接続するタイプのゲームであったため。今はマッチングサーバー側がセッション作ってくれるから楽でいいよね)
あと、当時ニコ生では配信でそれの対戦凸待ちをするのが流行っており、視聴者に対戦に気軽に参加してもらうためには配信者一般に求められるトークスキルだったり人当たりの良さみたいなものよりも、そういう機械への一定の知識が必要だったので、これは割と切実だった。

だから当時の誰よりもルーターという機械に詳しかったし、あと、プログラムでネットワーク接続を行うようなコードを書いた時も理解がすごくすんなり行ったような覚えがある。

まあ配信者としての自分は結局大した成果を残せなかったけど、そういうことをする過程で得られた知識は間違いなく今のソフトウェアエンジニア人生に役に立っている。

そんなわけで、僕から見ると「エンジニアになるぞ~~~!」って言っていきなりMacを買ってスタバでプログラミングの勉強をしだすような人は、どうしても地に足がついていないように見えてしまう。
パソコン開いてるのにスマホで一生懸命字を打っている人とかを見ると、まさにそんな感想を抱く。だってその目の前のパソコンで書けばよくない?あ、LINEやってるって?なるほどね

仕事でコードを書くというのも同じようなことだと思っていて、目の前の仕様書にある通りのものを書いて終わりになってしまうエンジニアは、はっきりいって今の市場で高い価値を得るのは難しいと思う。

それよりも、パソコン上に大量の画像を保存してそれをS3に保存するスクリプト書いたりしてる人のほうがよっぽど重宝される気がする。

もっとパソコンを自分の人生を豊かにするものとして、道具や社会に使われるのではなく、上手に扱えるスキルを身に着けるほうが、実はエンジニアとしては大事なのではないだろうか。

自分の欲望を形に出来ないエンジニアは、目的を解決する方法を形にすることが出来るだろうか。

だから皆さんももっと、絵師さんがTwitterに投稿した画像を一気に保存するスクリプトをGoとかで書いてグヘヘヘヘしたりしましょう。