我が名はなんとか菜である!

主に技術系の記事を書きますが、ポエムも混入します。

今年やったゲームのレビューその3 

この記事は スラムで年収をあげる〜だが僅かばかりの友の他は、皆、スラム民を嘲った。資格取得で年収アップに挑むなどと〜 13日目の記事らしいです。

その3やっていきます。

ドラゴンクエスト11S 過ぎ去りし時を求めて

クリア率 60%

発売日に買ったSwitch版を今更プレイ。

ん?

🤔

一応エンディングは見た、ということでこのクリア率だが、やり残したことが残っているのでそこもプレイしたい。

ちなみに無印版はプレイしておらず、差分についてはBGMがフルオーケストラになってフルボイスになったぐらいしか知らないので、純粋に初見プレイの感想である。

ドラクエといえばここ最近の作品はストーリーにあまりいい評価がない印象があるが、ドラクエ11Sは個人的にストーリーが一番好きなドラクエ5と肩を並べるクラスの出来だったと思う。

単なるおつかいストーリーではなく、主人公が自身の生い立ちを自らの意思で追い求めていく道中でパーティの仲間たちやNPCたちの人生が交錯して深みを増していく展開が本当に見事だった。

クリア後要素も申し分なく、というよりある意味クリア後ストーリーが主人公にとっては重要な意味を持つといっても過言ではないと思う。
これ以上はネタバレになるのでどうかプレイしてみてほしい。

このストーリーテリングが飽和しきった時代に「王道」できちんと面白く仕上げてくるのは本当にすごいと思った。

ゲームプレイにおいても、自動でパーティ全員のHPを回復してくれる「まんたん」の他に、過剰回復でMPが無駄にならないように回復してくれる「ほぼまんたん」というコマンドが追加されていたり、
装備を自動でいい感じにしてくれる機能にも「攻撃重視」「防御重視」があったりして今までの作品になかった便利な機能が多いのもよかった。

しいて言えば馬の乗り降りはもう少し簡便だとよかったかも。
「馬だと入れない!」とかじゃなくて勝手に下りてくれるとか・・・。

まあそんな感じで、かなり面白い作品だった。
今なら任意のプラットフォームで遊べるらしいので、コマンドRPGを久しぶりに遊びたくなった人に強くお勧めできる。

Oxygen Not Included

クリア率 50%

沼ゲー。
前からやってはいたけど、Factorio Space Age 待ちの間の暇つぶしとしてやっていた。

ファンシーな見た目とは裏腹に なぜか通常攻略に熱力学や化学の素養を求められる とんでもないゲームである。
ぶっちゃけ Factorio の1000倍ぐらいむずい。

水没するるじゃんどるハウス

基本的には Duplicant(デュプ、日本語訳だと 人造人間 )たちに指示を出して周囲のリソースを集めて施設を作成しつつ、彼らの食事や排泄、睡眠といった生活を維持するゲームであるが、その過程において様々なことを考慮することを求められる。

例えば、彼らは 一応 当然人間であるので、呼吸をする必要がある。
呼吸には当然酸素が必要であるので、「酸素生成器」という装置を使って酸素を発生させる必要がある。

さらに、彼らは呼吸をすると酸素を消費して二酸化炭素を吐き出す。

二酸化炭素は当然呼吸が出来ず、さらに現実世界と同じように酸素よりも重たいので基地の下の方に貯まっていく。
これをそのまま放っておくと、酸素生成器は一定以上の気圧では動作しないので いつか二酸化炭素が基地中に充満して窒息する

なので、現実世界と同じように適切に基地の中を空気が循環するようにデザインする必要がある。

さらに、彼らには当然生きていくための食料も必要である。

食料を作るには「農業」を行う必要があるが、育てるのが比較的簡単な「ミールライス」「ブリッスルベリー」は気温を「5℃~30℃」の間に保つ必要があり、この温度管理をするのに実は多大なリソースが掛かる。

なぜなら、彼らや装置を動かすための発電機は常に発熱しており、この熱は エネルギー保存則エントロピー増大則 に則り周囲に拡散していく。
要するに 適切に処理を行わないといつか基地全体が温暖化して作物が育たなくなって詰む。

よって、基地の温度を維持することにリソースを費やすよりも最初から温度変化にも耐えられるような作物に切り替えたり、「畜産」を行って精肉を行う必要があるなど、食料一つとっても非常に奥が深い。
これは、基地のライフサイクルを常に改善していくことを求められる。控えめに言って沼すぎる

他にも、彼らの排泄物(汚染水)を処理して元の水に戻す処理を行ったり、石炭や天然ガス、水素ガスといったリソースで動く発電機を維持するために副産物としてそれらの気体を出力する装置を動かしたり、
このゲームでは無限にリソースを供給してくれる貴重な存在である「間欠泉」を利用する施設を作ったりなど、とにかく考えることとやらなければならないことが多岐に渡るゲームである。

なお、こういった施設を作る際には気体や液体の特性(水素、酸素は軽いので上の方に貯まるなど)を理解しなければならず、また、気体、液体の温度を下げたり上げたりするような施設は当然 素材の温度変化特性に関する知識 が必要である。

圧倒的な知識が必要なゲームではあるが、その深さに興味を持てる人はぜひプレイしてみてほしい。

僕が参考にしまくった scrapbox を貼っておく。

scrapbox.io

明日は jellyfish_rumble の なんか です。